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「ありがとう築地。築地市場まつり」トークイベントレポート

同じくメインステージトークイベントに参加した林家正蔵氏とイッチーノを交えたフォトセション
写真左からイッチーノ、遠藤、林家正蔵、寺田、KIRIMIちゃん.

今年11月に移転が決定した築地市場で、最後の市場祭り「ありがとう築地 築地市場まつり」が行われ、約15万人の人が来場しました!
『築地ワンダーランド』は、そのメインステージでトークイベントを実施。
遠藤尚太郎監督、イケメン料理研究家・寺田真二郎さん、実際に築地の第一線で働く仲卸のひとり、有限会社善金代表・神戸悠一さんを迎え、築地の魅力や、それを映した映画の見どころなどを存分に語って頂きました!
トークイベントの前には、鮭の切り身をモチーフにしたサンリオの大人気キャラクターKIRIMIちゃん.のダンスショーで大いに盛り上がり、最後の築地市場まつりに相応しい賑やかなイベントがスタートしました!

<登壇者コメント>
◆作品を観た感想は?
寺田真二郎:
「TVの密着ドキュエンタリー番組などで有名な料理人が訪れる「築地」だけでなく、その先には仲卸の方々とのドラマがあって、普段僕たちが知ることができない部分がたくさんあるということをこの映画をみて学びました。
僕が普段訪れる築地の新たな一面を知ることができて非常に面白かったです。」
神戸悠一:
「築地のあまり知られていない部分を映画にしてくれたことに対して、とても感謝しています。
監督の人柄の良さがあってこそ、長期取材が難しいとされている築地で一年にも及ぶ撮影が出来たのだと思います。ただカメラをまわすだけじゃなく、朝早く来て挨拶してくれたり、撮影が休みの日にも顔を出してくれたりと、そういうことの積み重ねの結果素晴らしい映画ができたのだと思います。
築地という場所をとても綺麗に撮ってくれて、僕たち築地で働く人たちの笑顔も映してくれたことも嬉しかったです。
みなさんの想像と違う面の築地市場が観れると思います。」
◆築地に対する印象は?
寺田:
「この映画を見ると、仲卸の方の細やかなサービスというものを強く感じます。
築地には独特の雰囲気があって初めて来た時は少し怖そうなイメージを持っていましたが、実際に話してみると優しくて良い人ばかり。
僕は仕事柄半年先の食材が必要になることもあるのですが、ここに来ると手に入らない魚はないくらいの種類の魚が取り揃えられていて、どんな難しい仕事のときも築地市場に来れば安心です。」
◆映画でも描かれていますが、仲卸にとって重要な“目利き”の役目とは?
神戸:
「全国各地で漁師さんが獲った魚をまずは築地の市場に持って来て頂いて、それをまた全国各地に配るというのが僕たちの仕事のスタート地点です。
築地の魚が美味しいのは、全てが一度集まってくるからなんです。魚の産地を気にする人が多いですが、実を言うと味と産地は一般的に考えられているほど関係なくどこの産地でも美味しい魚を獲ることはできます。私たちは、これだけ魚が出回っている世の中で、どのようにして皆さんに美味しい魚を食べてもらえるか日々考えています。
それぞれの魚のお腹の厚みや脂の乗りをよく見て、信頼している人から買うことが美味しい魚の一番の見分け方です。」
◆監督が仲卸の方々への取材を通じて感じたことは?
遠藤尚太郎監督:
「仲卸の方々が代々家業としてこの仕事をしている一方で、そのお客さんであるお寿司屋さんも家業であることが多いです。互いに自分が生まれる前からの付き合いで、一年を通して良い日も悪い日もずっと共有してきたしこれからもそうしていく。この映画で、そういった信頼関係を一番描きたいと思っていました。」
◆イベントの最後に、会場のお客様へメッセージ
遠藤監督:
「映画を撮る前と後では築地に対する印象は変わりましたが、築地が持つ根本のところは変わらず、撮影を終えた今も築地に来ると活気とドキドキやワクワクを感じます。映画を撮るにあたって、改めて築地の魚の美味しさに感動し、その感動をこの映画の中に込めてみたいと思いました。衣食住が多様化している今の世の中で、この映画が「食」というものに対してもう少し向き合っていきたいという思いへのきっかけになれば嬉しいです。
豊洲への移転をきっかけに昔を懐かしむ雰囲気に包まれる中、もっと築地のことを知って未来を考えつつ、自分たちの魚食文化のルーツを再確認できる映画になったと思います。」
それぞれの登壇者から築地に対するリスペクトの思いが伺える、そんなトークイベントとなりました。