Category: 監督photo通信

監督Photo通信#1

映画公開に向けて、ここFBページにて様々な連載がスタートします。
〝より築地を知ってもらえれば、より映画を楽しんでもらえる〟そんなテーマがあるのですが、遠藤は『Photo通信』と題して映画撮影中に撮影された写真をテキストと共にご紹介していきたいと思っています。主に映画では前提として消化した情報や撮影の舞台裏、出演者の紹介など書いていければと思っています。
よく〝撮影で一番苦労したことは?〟と問われます。肉体的なこと(例えば深夜から翌昼までの長時間の撮影で、日によっては機材を持ちながら5万歩=推定35キロ以上も歩いたなど)もあるのですが、特に苦労したのは築地市場という、一見混沌としているようで綿密な時間割りがあるような場所で、一方では偶発的且つ同時多発的に巻き起こっている様々な出来事を記録するということでした。今日はこれを撮影しようと決めても、狙い通りにいかないことも多かったです。そんな撮影現場では〝目の前で起こっている出来事は二度と撮り直せない〟ということを誰もが日々痛感していました。だからこそ、映画での各ワンカットには、その瞬間を記録するという撮影者の魂が宿っています。それは撮影された多くの写真も同じです。
撮影では数人のスチールカメラマンが時々現場に入り、また自分自身も撮影の合間に多くの写真を撮りました。誤解を恐れずに言えば、私たちは築地市場の極一部しか知らないのかもしれません。多くの書籍を読み、様々な方々にお話もお伺いし、直接築地を見てきましたが、それでもそれは一つの側面にすぎません。テオドール教授は築地の本を執筆するのに15年かかったとおっしゃっていました。長年築地で働く方は、自分の仕事のことしかわからないともおっしゃっていました。映画公開に向けて、そんな伏魔殿とも称されるTSUKIJIの内部の一場面をご案内できればと思っています。
今回の写真は、そんな映画撮影風景の1枚です。
(監督/遠藤)